民の子
農民の子嗣
夕日が西に沈む後ろ姿を引きずり出す
大社の神像
階段の前の貯金箱を陰で覆った
毎年の秋
奉納の不条理を行う時
自発的ではない大神にひざまずいた後
自分の子供の最後の食糧を献上した後
神主がひそかに怪しげな怪異を見た後
神への尊敬
そんなに重いか
むしろ自分を犠牲にしても祈るのか
無知で無味な供養のために姿を現す
子供を生け贄に捧げる
両親に生け贄を捧げる
最後は自分の番ですか
視界がぼやけているでしょう
倒れろ
全く荘厳ではない神道に倒れる
暗闇に陥った貧農の死体です
石提灯の光が当たらない隅
神主は巫女を抱いている
徹夜で酒を飲んで楽しむ