一
詩集のにおいに
けふも舶来のもの
倉庫に沈んだインキが
波の上で揺られ
見知らぬ文句に
なつてしまつた
遥かなる此処まで
詩集のにおいに
突然嗅ぎ分けた
あのとき、ひつそりと
異郷からの泣き声や
二
過去成せぬ
十二月(しわす)つかのま
覗くまじ
云ひかねる目で
心置き洩る
一
詩集のにおいに
けふも舶来のもの
倉庫に沈んだインキが
波の上で揺られ
見知らぬ文句に
なつてしまつた
遥かなる此処まで
詩集のにおいに
突然嗅ぎ分けた
あのとき、ひつそりと
異郷からの泣き声や
二
過去成せぬ
十二月(しわす)つかのま
覗くまじ
云ひかねる目で
心置き洩る